久々の日記です。
文章を書くということを仕事とするようになってから、なぜか日記は書く気になりませんでした。
というより、書く暇が全く無かったといってもいい。

私のような人間が書く文章を、きちんと人が見ているということに、恐怖を覚えたのも事実です。
の でも は でも な でもいいじゃないか、と思いながら、その大きさを知っているだけに、それを眺めて悩む自分が嫌になったりも、します。



彼から時々連絡がある。
私はここ最近で、随分とさかのぼって、いろんな人たちと私との過去の関係を振り返り、思い出し、そして反省を重ねてきた。
私はいとも簡単に、他人との関係を断ち切り、そしていかに自分が傲慢であったかを、考え、そして、思い直した。
そして、出来うる限りの修復を図るべきではないかと考えるに至った。
私からなぜか離れていった人々、仕事、そして、男。
そのたび私は少し憂い、そして、私についてこられない人間はいずれ私から離れていくもの、そう思って諦めることにしていた。
中には、思うこともなく、あれ、気が付けばいない、
そんな風に思うことも、多々あった。


これまでは、それはそれ、と割り切った。
でも、だんだん年を重ねてきて、そして、昨年、今年のような不幸に見舞われてくると。
やはり、私のどこか悪いのではないか、と、はた、
と考えるようにはなった。
でも、離れていくもの、追っても仕方なし。
それが私の持論でもあり。
一度私を見捨てたくせにまたより沿おうと寄ってくるものに対して、私は冷たい仕打ちをし続けていた。

私が拒んだからといって私を簡単に見切ってしまうような人間に用はない
そう、思っていた。
何か気に入らないからといって私から去っていくなら、こっちからどっち道さよならよ、
心でそう、言っていた。

でも、その結果。
私の周りは、誰もいなくなってしまったのではないか。
なんだか、最近、そんな妙な自己反省にばかり走って。
だから、いつまでたっても私は本当の幸せにたどり着けないのではないか、
そんなことばかりを考え、一人で山を散策したり、ドライブしたり。
書物を読んだり。仕事に没頭したりした。

だから。
発作的に、ずっと連絡を続ける男に、久々に連絡しよう、と思った。
それをきっかけに、過去に切り捨ててしまった人たちに、お元気?
という連絡をしてみようかという気にもなった。

これを一時の気の迷い、というのだろうか。

まさに連絡しようとする瞬間、他からの連絡が入って、妨げられる。
じゃ、改めて、と思うと、また別の邪魔が入る。
これって、連絡するなって事かな、・・
そんな風にふと考える。

すると、いかに自分が虐げられ、そして嫌な思いをさせられた挙句に連絡しないことを決意したか、ということをまた、思い出さされる。

また連絡を取れば。
また同じ事を繰り返させられるだけなのではないか、
そんな思いが心をよぎる。

私の周りから、確かに人は減ったかもしれない。
でも、私は。
以前よりもストレスが無く過ごしている。
確かに、楽しみも減ったかもしれない。
でも、それは本当に心から望んでいたものかどうかもわかりはしないし。

あのいつも心を泡立たせていたものが今は無くて、ただ、平穏無事な毎日が過ぎていくだけで。
それをただ、退屈だと思い始める傍ら、これでいんだと思ったり。

そうして、昔は私を煩わせた人間を、今なら、そつなくこなすことが出来るんじゃないかと思ったり。
でも、それは結局間違いなのだろうと、今日の夕方に、思った。

やはり私は今のこの退屈なときを満喫しているのに違いない。
確かに流行の店に着飾って出かけることもない代わりに、
やきもきして心を濁すようなこともないのだ。
時々はお気に入りの店に気の置けない人とご飯を食べに行き、
用の無いときは家で過ごす。

晴天の土日を家で過ごしても、代わりにたっぷりの休養を取り、今頃あの人は・・と、思いをはせることも無く。


どうして私はこんな意地悪な考えを持つようになったのかわからない。
事実、ここ最近でも、2人ほど、昔の旧友がメールを送ってきた。
旧友といっても、ほんの一年弱ほど前までずっと親しくしていた人間だ。

私の近況が知りたいだけでしょう、もし、私がいい状況なら、自分もそれに乗っかりたいと思ってるんだろう、
そんな考えが頭をよぎり、私は結局連絡していない。
そんな心を改めたくて、すべて自分から断ち切った人たちに、改めて連絡してみようかとも思ったりもしたんだけど。

でも、やっぱりしないだろう。
また、縁があったら、会いましょう。
今の私は、今の生活に、全く満足もしてもいないけど、でも、それほど悪いとも思ってもいないのかもしれない。
確かに変えたいとは思っている。
明日をも知れないような生活をしてはいるけど。
でも。
それでも。
毎日苦渋に過ごしている人よりは、まだ幾分もましかもしれない。
一人は。
私が会社を辞めるといったとき、辞めてどうするんだと冷たく言い放った。
お前なんかが、いまさら何が出来るんだ、
そんな響きがこもってた。
でも、今私は明らかに前の会社よりいい条件で、そしてやりがいのある仕事についている。
あれきり連絡無かったのに、今頃になって連絡のあるのは単に今私がどうしているのか知りたいだけなのだ。そしてもしいいところに就職してるなら、自分もあやかりたい思っているだけのことなのだ。
10年以上も前からの付き合いだ。
彼女がいかに狡猾で計算高い女か私は十分知り尽くしている。

一人は。
人はいいかもしれないけど、おしゃべりな女だ。
わからない。
私は彼女を好きだけど、いまいち信用の置けないところのある。

結局、職場で知り合った人間など、そんなものなのかもしれない。
本当に心を割って話すことなど、実際出来ないものかもしれない。
私の中の心の壁がそうするのかどうかはわからないが。
それが私をずっと守ってきたのかもしれない。


前の友達から久々に連絡が入っても、そんな風にしか思うことが出来ない私は、人間として、とても不幸なのかもしれない。


年配の友達は言う。
嫌なことや裏切られたからといって、その人間を切ってしまえば、周りに誰もいなくなる、と。
付き合いはするけど、信用しないことだ。

別の人も言った。
8割だけ、信用する。
全ては信じないこと。

二番目の人の言葉ならまだ聴ける。
当たり前のことだ。
でも、自分を明らかに裏切った心の汚い人間とわかってまで、それでも関係を断ち切ったら、周りに誰もいなくなるとは、どんな世の中なのだろう。
では、私は他人に対して、どうなのだろう。
私は他人はどうでもいい人間だ。
自分が幸せならそれでいいと思っているし、最初から人の人生に介入などしない。
でも、約束破ったりはしないし。
他人を陥れたりしようとも思っていない。
だから、かかわりの無いところでしか生息しない。

結局、私は誰にも連絡しないことに決めた。
今の私は、今、なのだ。
もし、私が過去に断ち切った人間とまたかかわりを持った瞬間から、
また、嫌なことが繰り返されるのかもしれない。
そんな恐怖に身を落とすぐらいなら、退屈でもいい。
今の生活を満喫しようか。

邪魔の電話は3度入った。
これは、誰が一体何のために入れたのか、わからない。
でも。
そう、結論したのだ。

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